心地よい手を育てる

障がい者施設でトリートメントさせて頂いている方達は、小学生から成人と幅広い年齢層です。

私より身体が大きくがっちりしている方もいらっしゃいますし、年齢的に若いだけでなく身体が小さく、皮膚や骨が弱い方もいらっしゃいます。

身体の大きさに限らず、触れることに敏感で苦手意識がある方が多くいます。

施設でトリートメントしていると、ご家族や職員の方が、触れてリラックスしている姿を見て驚かれる事がよくあります。それは触れる手がポイントでもあります。

触れることは、テクニックもあるのでキチンと学んで訓練しないと難しいものですが、それだけでは“手”が育っていきません。

相手がどう感じているか想像し、何を求めているのか読み取るようにして、それに合わせ気持ちに寄り添ってトリートメントしていくことで、心地よい手が育って行くのだと思っています。
それには、意思を伝えてくださる方の言葉を傾聞しながらトリートメント経験を重ね、どう感じているかを察する感性を磨いていく必要があります。

ご自身の意思を伝えることが難しい障がいがある方へのトリートメントは、よりこの経験を積むことが大切だと思います。

そして、障がいがあるなしに関わらず、「このセラピストのトリートメントをまた受けたい」と思う感覚の正体の1つが、この手の感触なのではないかと思います。

リラクゼーションを受けたい時、アロマセラピーやリフレクソロジー、その他の手技もいろいろありますが、どの手技を選ぶかだけでなく、セラピストの技術と知識、そして手の感触で選びたくなるものかなと思っています。

ご自身の意思を伝えることが難しい障がいを抱えている方は、言葉が出ない分、嫌な時は脚を縮ませたり、全身をバタつかせたりして、ストレートに評価してきます。

受け入れて下さった時は、リラックスし過剰な力みが抜け、高かった心拍数が安定したり、酸素濃度が上昇する方もいらっしゃいます。トリートメントを心から楽しみにしていることを、その方の表現方法で伝えて下さいます。

*許可を得て撮影しています。

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