トリートメンはリラックスした体勢で③

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トリートメントを行う際の、出来る限りリラックスした体勢で受けていただく工夫を紹介しています。

以前に紹介した例はこちらをご覧ください。

トリートメンはリラックスした体勢で①

トリートメンはリラックスした体勢で②

 

今回は車椅子の例を紹介いたします。

この利用者様は普段から脚を組んでいて、特に下側の脚の血行がわるく冷たくなりがちです。クッションを入れると強く組んでいた脚が無理なく解けて力みが取れます。

また上体が前屈みになりがちで全身の循環に影響があることも考えられます。リクライニングできる車椅子をご利用なので、安全性を考えながらご本人が楽そうな状態まで倒して行っています。

 

ベッドや車椅子など、どのような状態で行うにしても、利用者様が緊張しているところがないかを丁寧に観察して体勢を整えていきます。

ここで例にあげさせていただいたものがベストということではなく、その利用者様の落ち着く姿勢があると思います。同じ利用者様でも日によって違う場合もあります。

不自然そうに見える体勢でも、骨格の状態などでそのようになっていることもあるので、決して無理に動かそうとしないことが重要です。

職員の方やご家族のご意見などを傾聴し、利用者様の状態を丁寧に観察をすることが大切です。

 

*許可を得て撮影しています。