学んだことを実践に結びつける
先日、2名の受講生がトリートメント復習にお越しになったのですが、今回はトリートメント復習の前に、一緒に受講したRAHOS主催・機能解剖セミナーの復習をしようということになり、自作の「骨格筋ハンドブック」を持ち寄り、骨模型を使って骨や筋肉の位置を確認しました。
私も機能解剖セミナーについては受講者の1人でしたので、この時間に関してはもちろん講師ではなく、お互い確認しあうというスタイルで行いました。
骨や筋肉の位置の確認後は、その結びつけを意識しながらトリートメント復習を受けていただきました。
今回の受講生はお2人とも医療資格をお持ちで、JREC認定のトップインストラクターも取得され、自宅サロンも主宰しています。
医療現場での経験が豊富な上で深く学んでいるからこそ、トリートメントをするにあたり、更に何を身に付けていく必要があるかをご理解しているのだなと思います。
いつも熱心にセミナーに参加し、トリートメント復習も定期的にお越しになっている方達で、共感しながら同じ目的へ向かって一緒に歩んでいるようで、私も励みになっています。
勉強することや練習することは手段であり最終目的ではありませんね。
講座やセミナーで学んだことは、丁寧に咀嚼し、自分が行っているトリートメントで、どのようにクライアントに対応していくかが結び付けられて初めて生きていくものだと思います。
そういう意味で今回のセミナー復習とトリートメント復習は、学んだことを実践に結びつけるためのヒントになったかなと思います。
許可を得て撮影しています。
トリートメンはリラックスした体勢で③
トリートメントを行う際の、出来る限りリラックスした体勢で受けていただく工夫を紹介しています。
以前に紹介した例はこちらをご覧ください。
トリートメンはリラックスした体勢で①
トリートメンはリラックスした体勢で②
今回は車椅子の例を紹介いたします。
この利用者様は普段から脚を組んでいて、特に下側の脚の血行がわるく冷たくなりがちです。クッションを入れると強く組んでいた脚が無理なく解けて力みが取れます。
また上体が前屈みになりがちで全身の循環に影響があることも考えられます。リクライニングできる車椅子をご利用なので、安全性を考えながらご本人が楽そうな状態まで倒して行っています。
ベッドや車椅子など、どのような状態で行うにしても、利用者様が緊張しているところがないかを丁寧に観察して体勢を整えていきます。
ここで例にあげさせていただいたものがベストということではなく、その利用者様の落ち着く姿勢があると思います。同じ利用者様でも日によって違う場合もあります。
不自然そうに見える体勢でも、骨格の状態などでそのようになっていることもあるので、決して無理に動かそうとしないことが重要です。
職員の方やご家族のご意見などを傾聴し、利用者様の状態を丁寧に観察をすることが大切です。
*許可を得て撮影しています。
前後
トリートメントはリラックスした体勢で②
私が施設でトリートメントさせていただく際には、その方の身体の状態に合わせて出来る限りリラックスした体勢で受けて頂こうと、クッションやタオルなどをあてて安定した状態を作り工夫しています。
前回の①とは別の利用者様(中学生)の例を写真でご紹介します。膝の下だけでなく、股関節付近もタオルを入れて安定させています。
*許可を得て撮影しています。
(前)(後)トリートメントはリラックスした体勢で①
トリートメントを行うと時には、出来る限りリラックスした体勢で受けていただけることが大切ですね。
特に脳性麻痺や身体的な障がいがある方は、身体が思うように動かせない場合が多く、リラックスした体勢をとることが難しいと思います。
その方の身体の状態に合わせてクッションやタオルをあてるなどして、少しでも安定した状態で受けていただけるように工夫しています。
体勢を整えた段階で身体の緊張が抜け、その上でトリートメントを受けていただくと、より効果的だと感じています。
脳性麻痺がある利用者様(小学生)の例です。膝の下に大きめのクッションを入れて安定させています。
*許可を得て撮影しています。
(前)(後)障がいがある方がご利用しやすいリラクゼーションスペースをオープンしました
かねてより準備してきました
リラクゼーションスペースをオープンしました!
限られた時間になりますが、
障害支援区分等に該当する方が
ご利用しやすい環境を整えております。
(自宅サロンや施設でのトリートメント活動も
引き続きおこなっていきます。)
実現するにあたり、
たくさんの方々からの多大なご協力、
ご意見やご提案等を頂き、感謝の言葉もございません。
ここまでの経緯やこれからの活動は、追々お知らせできたらと思います。