精油になる植物と出会うこと

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アロマセラピーで使用する精油は、通常5mlや10mlなどの遮光ビンに入って販売されていて、各メーカーのラベルが貼られ内容がわかるようになっています。

アロマセラピストとして活動するには、講師から理論講義で話しを聞いたり、専門書を読んだりして得た精油の知識だけでなく、その植物を知る必要があります。

精油はビンに入っている液体というだけの認識と、精油となる植物の実物を実際に見たり触れたりして知ることは、人物で例えると「写真やプロフィールで知っている人」と「実物の本人を知っている」の違いというところでしょうか。

RAHOS認定アロマセラピストは、精油となる植物の写真を可能な限り撮り、オリジナル精油辞典を作成しています。私のところの受講生も、いくつかの植物園などの出向き、苦労しながらも皆さん楽しんで作成していました。

研修旅行では、毎年のように各地の植物園見学や精油の蒸留見学をしいます。

それぞれの植物の特徴、環境・風土の違いが分かり、精油が身近に感じる体験をしていて、今年の研修では富山県でクロモジの蒸留見学をしてきました。

これまでにも、北海道の下川でのトドマツ、富良野でのラベンダー、長野県蓼科でのローズなどの蒸留見学をしてきて、植物が地に生えている様子から、時には実際に摘み取りなどを体験し、その植物が蒸留され精油のビンに入れるまでの工程を見ることができました。

そして、その都度、見学先の方から植物に関する詳しい説明、大事に育てている思いをお聞きしました。

園芸や森林などに関わっていらっしゃる方のような専門という訳には行きませんが、「ビンに入っている香りのする液体」という認識では想像がつかない情報をたくさん得られました。

蒸留見学は気軽には難しいかもしれませんが、今の季節、様々な植物が茂り花も咲かせていますので、セラピストの方も趣味などで生活にアロマを取り入れている方も、ぜひお近くの森林散策や植物園で精油になる植物に出会ってみることをお勧めします。